ウレタン防水
ウレタン防水は、主剤と硬化剤を混練して、常温で反応させ塗布していく防水工法です。ウレタン防水は施工現場で塗布硬化させるため、下地に馴染みやすく、密着性が高いのが特徴です。
塗り重ねが可能なので、既存ウレタン塗膜防水層をすべて撤去しなくても塗り重ねによる改修が可能です。
また、複雑な形状の屋根や設備基礎などでも施工が容易です。
材料を塗るだけなので、改修工事として簡単な工事であり、工期も短く済み、コストも全面改修に比べ半分以下で済みます。また撤去する廃材も出ないので、環境保全・産廃処理の観点からも優れています。
ゴムシート防水
ゴムシート防水は合成ゴムを主原料としたシート状防水材を用いた防水工法です。工法には大きく別けて、接着剤では貼りつける密着工法と機械的固定工法があります。耐候性・耐熱性・耐水性に優れています。またシート重量が軽く、下地処理が少なくてすむため、工期が短く済む工法です。コスト面で比較的安価であり、目立ちにくいところの工事や応急処置としては、最適な防水工事と言えます。
塩ビシート防水
塩ビシート防水は塩化ビニール樹脂または塩化ビニール共重合体を主原料とし、これに可塑剤・安定剤・充填剤・着色剤等を混合したシート状の防水材で、単体のものと繊維や基布で補強されたシート状の防水材を用いた防水工法です。シートを接着剤で貼るだけなので施工性に優れており、複雑な形状や狭い場所でも、シート同士を溶かして一体化できます。既存の下地があっても、下地調整がほとんど必要ありません。
単層防水のため工期も短く低コストで済み、また意匠性に優れ、色や模様がプリントされたシートもあります。
FRP防水
FRP防水は、液状軟質ポリエステル樹脂に硬化剤と促進剤を添加し混練し、ガラス繊維を組み合わせた防水工法です。ポリエステル樹脂を用いているので大変強度が強いです。また耐水・耐食・耐候性に優れていることが特長です。軽量強靭であるため、保護層が不要で、直接露出防水として施工できます。硬化するのが速いため、短期間で施工作業が完了します。出来上がった防水層は継ぎ目のないシームレスな構造になり、綺麗な仕上がりになります。強度が強いため、屋上駐車場やベランダに最適な防水工法です。
アスファルト防水
アスファルト防水は、アスファルトに合成ゴムあるいは合成樹脂を添付して、アスファルトの性質を改良したシート状の防水材を用いた工法で、熱工法・常温工法・トーチ工法がある。
ルーフィングを積層することにより、水密性に優れた防水層が構成されます。熱工法は、アスファルトを高熱で溶融し、シートを複数枚交互に積層します。トーチ工法は、シートの裏面と下地を、バーナーであぶり溶かしながら貼り付けます。常温工法は、液状のアスファルト材を用い、ルーフィングを複数枚交互に積層して貼り合わせます。いずれも、防水層が厚く連続しているため、施工のばらつきが少なく、信頼性の高い工法です。
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